ドイツのカメラメーカー・ローライが手掛けた名機「ローライフレックス2.8F」です。
ローライといえば二眼レフ機。レンジファインダーや一眼レフ、ハッセルブラッドのようなスタイルの中判カメラを手掛けたりもしましたが、もっともヒットしたのは二眼レフシリーズで、そもそも世界で初めて二眼レフ機を手掛けたのがローライであり、ローライフレックスシリーズはローライを代表するシリーズかつ二眼レフの代名詞的存在となりました。
ローライフレックスシリーズは分類がわかりづらく、ローライコードや、4✕4フォーマットの通称“ベビーローライ”といった異端なタイプも含めると非常にややこしい。
とりあえず、“F”がつくものが後発にリリースされた最高峰モデルでレンズが異なる4種類(F値違いとメーカー違い)が存在すること。ローライコードは普及種で、ベビーローライは小さくて今は写真を撮ることがかなり難しいフォーマットのカメラであること。GXやFXといったローライフレックスはやたらと高いけど、本家本元が倒産した後にリリースされたカメラであること、などを知っておけばとりあえずOK。
ちなみに、ローライの創業者はフォクトレンダー出身。フォクトレンダーは、今でこそコシナが手掛けた、ツァイスより安価なドイツブランドレンズといったイメージを持たれてそうですが、歴史は長く、ライカ創業よりもはるか昔の18世紀から存在し、もともとオーストリアでドイツでもないんですけど、そんなフォクトレンダーの商標を一時ローライが所有していたことを考えると、なんか因縁めいた関係性が見えて面白いですよね。
フォクトレンダーについては、おいおいピックアップしていきます。
一周回ってセンセーショナルな見た目のローライフレックスは今もなお人気継続中。
かつてはカメラの主流を担っていた二眼レフ機なので、それに伴うギミックや、アクセサリー類もあったりするので、そういったものに注目を集めるのも面白いですよ。