革靴を長持ちさせてエイジングを楽しむシューケアのススメ

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革靴を履いて3ヵ月〜半年くらい経つと、傷や汚れが気になってきます。
新品であればなおさら。履きジワもあまり刻まれてないので、ちょっと擦れて色が変わっただけで妙に目立ってモヤモヤするんですよね。

革靴を履く頻度が高まるのはおそらく冬なので、シューケアのタイミングは履く頻度が落ちだす夏手前か、そのまま保管して履き始める秋くらいがベター。新品の場合、履く頻度にもよるんですけど、だいたい3ヶ月位で履き皺も入って雰囲気がグッと変わるので、このタイミングで一度行っても良いと個人的には思っています。

今回シューケアを行なうのはレッドウィング877。ミドルブーツ&モックトゥの定番モデルですね。

この手のブーツはダメージも映えてそのままでもカッコいいんですけど、無駄な傷や汚れを拭うことで深みのあるエイジングを施すことができるんです。

1.靴紐を取る
▲何はなくとも靴紐は外す。これがあるとホコリが溜まっているベロ周りがケアできない
2.シューツリーを入れる
▲汎用品で良いのでシューツリーは入れよう。芯ができて形も固定されるので、扱いやすくなる
▲右がシューツリーを入れた状態。左に比べてシワも伸びて、この後施すクリーナーや靴クリームがより行き届くことになるので、シューツリーは非常に重要
3.馬毛ブラシでブラッシング
▲全体を馬毛ブラシでブラッシングするとともに、ベロ内側は念入りに。細かいゴミやホコリが堆積している。ホコリは革から油分を抜いていくと言われているので、こまめなブラッシングが革靴には重要
4.固く絞った濡れ雑巾で全体を拭う
▲水が大敵と言われている革に濡れ雑巾というのは賛否両論ありそうだが、有名な靴磨き店でも行っていたりするので採用している。水分は駄目と言われているが必要がないわけではないため、多少の水分補給と汚れ落としのために固く絞った濡れ雑巾で全体を拭き上げる
5.クリーナーで汚れを拭き取る
▲使うのはモゥブレイの水溶性クリーナー。安全性が高くて扱いやすく、汚れ落としとしての性能もいい定番品。もしワックスなどを除去したい場合は油性のクリーナーのほうが落としやすいが、銀面(革の表面)を荒らす危険性もある
▲強くこすらず、表面を撫でるようにして汚れを拭いていく。革によっては浸透して色が変わるときもあるが、大概は乾燥してもとに戻る
▲落とせる汚れと古い靴クリームも除去されたいわゆるスッピン状態。色濃く残る部分は擦れや傷による経年変化によるもの。これがワークブーツの風合いを高めてくれる
6.靴クリームを塗って磨く
▲靴クリームをペネレイトブラシで塗っていく。あくまで薄めに。多く塗布するとあとの処理が大変ですし、ホコリもつきやすくなる。靴クリームは好きなものでいいが、無色透明のナチュラルがもっとも使いやすい
▲豚毛ブラシで全体に擦り込んでいくと徐々にツヤが出てくる。力任せは良くないが、比較的強めに、磨いていく意識でブラッシングしていくと良い
▲きれいな布の切れ端で余分なクリームの除去をしながら拭き上げていく。ここは優しく。強くこすると擦過する。こだわる人はさらに馬毛ブラシや山羊ブラシで仕上げたりする
7.シューケア完了

完了したのがこちら。最初の擦れ汚れみたいなものは除去され、つややかで生き生きとした姿になりました。

ツヤを抑えたいならオイルにしてみたり、より艶を出したい人はそれに応じた靴クリームを用意して、自分好みの姿にしてみましょう。

あとは日々のブラッシングが重要。履いたあとは軽くでもブラッシングしておくと、末永く履き込むことが出来ますよ。

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