革靴は、履き出す前に“プレメンテ”しよう。

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お目当ての革靴を買ったとき、嬉しさのあまり「ヤッター!」と履いてどこかへ走り出してしまいたいところですが、その前にまずは「プレメンテ」を行うことをオススメします。

本革は生き物の革をなめしたものなので、なにもしていなくても時間とともに少しずつ劣化していきます。靴が作られてから店頭に並び、アナタの手元に渡るまで、どれぐらいの時間が経っているわかりません。

その間に抜けた油分などを補填して革のコンディションをあげていくことで、当初の劣化の促進を防ぐことができ、革靴特有のエイジングを大いに楽しむことができます。

今回は、レッドウィング8111アイアンレンジャーとともにプレメンテを紹介します。
ワークブーツでもフォーマルな革靴でもやることは基本的に同じ。合革でもやっておいて損はないです(意味はなくても綺麗にはなります)。必要なものと手順を覚えて、今後革靴ライフに活かしてみてください。

1.靴紐をとりはずして、シューツリーを入れる
▲これから始めるプレメンテの邪魔になるので靴紐を取り外します
▲靴にはシューツリーを入れておきます。プレメンテ時に靴が扱いやすくなるし、革が伸びてブラッシングも行き届きやすくなります。保管時にも靴の中の湿気取りや型崩れ防止などに使えるので必ず用意しておきましょう
2.馬毛ブラシでホコリを落とす
▲保管中に付着したゴミやホコリを払っておきます
▲ベロの内側にホコリが溜まりやすいので、重点的に払おう
3.油分を補充する
▲プレメンテ時にはまずモゥブレイのデリケートクリームがオススメ。通常のオイルや靴クリームよりも浸透性が高いので、素早く革へ油分を補填できる。他の革製品とかにも使えたりするので、買っておいて損はない
▲小さいペネレイトブラシでデリケートクリームを薄く刷り込んでいきます。細かい部分にオイルやクリームを塗り込むのに便利なので用意しておこう。結構安い
▲デリケートクリームが塗り終わったら豚毛ブラシを使って革にデリケートクリームを押し込むようにブラッシングしていく
▲続いて靴クリームをデリケートクリームと同じ要領で塗っていく。多量に塗るとベタベタしてホコリもつきやすくなるので、薄く塗る。ワークブーツの場合は専用オイルでも良い。仕上がりの好みで選ぼう
▲ペネレイトブラシを使わず指で刷り込むのでもいい。体温に反応してクリームが溶け出し、革により油分が浸透する(ような気がする)。またクリームの視認性が高くなって量の調整もしやすい。これも好みの問題。その後はデリケートクリームのときと同じ、豚毛ブラシで刷り込むとだんだんツヤがでてくる
4.プレメンテ完了

以上の手順で、革にしっとりとしたツヤが出てきたらプレメンテ完了。
その後は履き終わった後に馬毛ブラシでブラッシングし日々ケアをしつつ、シーズン毎、ないし油分が抜けたなと思ったときに再度油分を充填しましょう。

定期的なメンテについては別途お届けしていきます。

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