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模型撮影は案外特殊で、小さい被写体を大きく写したいからといって、いたずらに望遠や望遠マクロを用意したりすれば良いというわけでなく、それをやるとパースペクティブがなくなって“モノ”としての写真では合格点であっても、“模型”の写真としてはいまいちだったりするんです。
模型とは本物に模したもの。だからこそリアルさを追求した仕上げを施すし、写真もそれに合わせたものにしようとすると、通常の物撮りと違ってある程度のパースとそれに伴ったアングルや必要になります。
そのためには、焦点距離関係なく物理的に寄れるズームレンズというものが重宝します。
ズームレンズであれば焦点距離の調整で画角やパースもその手元である程度調整可能。意図した写真を存分に追求することができるというわけです。
ただし、寄れると言ってもズームレンズでは限界があって、やはりマクロレンズには敵いません。
さらに寄りたいときは潔くマクロレンズの力を借りたいところですが、現行のマクロレンズってとてつもなく高いんです。RFレンズの100mmマクロで約18万円。あると便利ですけど、かなり贅沢な買い物になってしまいますよね。
そこで注目してほしいのはクローズアップレンズ。レンズ先端にフィルターのように取り付けるだけで最短距離が稼げるというものです。ピント位置が近距離にシフトされる分、ピントが合う箇所に制限が出てしまいますが、近距離撮影が主な模型撮影では差し支えないデメリットでしょう。
クローズアップレンズの効果
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今回NiSiのクローズアップレンズを使用したのですが、これがスグレモノ。
基本的にレンズにフィルターを重ねればなにかしら光学的な影響はあります。それはレンズ保護用のプロテクトフィルターでも、です。解像度がおちたり、色温度が変わったり、その時は大丈夫でも被写体によっては大きく影響したりする可能性があるので、プロカメラマンはフィルターをいたずらに取り付けたりしません。
でもNiSiのクローズアップレンズはそういった懸念される影響を極限まで排除。全く違和感なく、描写が特徴的なレンズの良さあはそのままに最短距離を稼げるんです。
ちなみに価格は16800円。フィルター径は77mmと58mmが用意されています。
フィルターとしてははっきり言って高額です。でもマクロレンズの1/10の値段で手に入ると思うとちょっとリーズナブルな気もします。
マクロレンズ購入に踏み切る前にまずはNiSi製クローズアップレンズをお試しあれ。