日本人なら知っておきたい「オフロードバイク」シーンの魅力とは?

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モータースポーツにはなぜかとことん冷たい日本

日本って、世界に比べてレースシーンにとても冷たいとおもいませんか?

少し前に、元F1レーサーである佐藤琢磨が世界的に権威のあるインディレース「インディ500」にて2度の優勝果たし、またこちらも元F1レーサー・小林可夢偉がル・マン24時間耐久で優勝。しかも日本が世界に誇るトヨタのチームマシンに乗ってこの偉業を成し遂げたにも関わらず、多分日本人のほとんどの人が知らないんじゃないでしょうか。

カーレースの最高峰である「F1」においても、今年はホンダの調子が良く日本からの注目も高まっているにも関わらず、日本グランプリは昨今のコロナウィルスによって中止。バイクシーンにおいてもMotoGPの日本グランプリ、および鈴鹿8時間耐久ロードレースも中止。去年から延期になっている世界ラリー選手権の日本での開催も更に延期となりました。

「オリンピックは開催したのにレースは中止っていうのはいかがなものか」

トヨタの豊田章男社長がこう苦言を呈するのもわかるといいますか。今メディアがピックアップすることでレースシーンもとい車・バイクシーンが盛り上がるネタは山程あったわけです。
事実、コロナの影響で公共交通機関を避けて、車やバイクの市場は過去に例がないほどに活性化し、教習所にも人が溢れる事態になっていたりします。

逆境化でも盛んに楽しまれている「オフロードレース」の世界

レースシーンの中でもさらに認知度が低い「オフロード」。
オフロードと一言でいってもジャンルはさまざまありますが今回は“悪路を走るレース”と括るとして、そんなニッチなジャンルもこの小さな島国日本でもそれなりに楽しんでいる人がいることをぜひ知ってほしいです。

舗装されたサーキット場を走る「ロードレース」は、圧倒的なスピードとそれとともに行われるマシン同士のデッドヒートが見ものなのに対して、オフロードは、それに加えて高低差を盛り込んだ三次元的なレースシーンが他には無い魅力。また悪路走行によって起こる土の跳ねっ返りなどの目に見えてわかりやすいエフェクトも、レースの迫力や過酷さを演出してくれます。

だからこそ、プロレーサーではない、まして大人でもない子供のレースでもかなり見応えがあるんです。

全員小学生。排気量65ccクラスのバイクでのレース
スタートからのポジション争いによる競り合い。凄まじいエンジン音と土を巻き上げて、小学生同士のレースであることを忘れる迫力
こちらは別の50ccクラス。コーナリングに向けて足を投げ出す姿も様になってます。ちなみにこの子かなり速かったです

大人が出場するクラスになってくると排気量も大きくなってさらにレースは迫力を増します。

オフロード走行においてはコーナリングの上手さが勝敗を分けます。マシンを操る技術だけでなく、一番状態の良いライン取りを瞬時に選択できる観察力も必要
マシンが空中に浮く時間が増えてきます
この子は中学生かな? トップクラスになると小中学生でも次元が違う
なんとホンダが誇るスーパーカブで参戦する人も。多分ほぼノーマルだと思うんですけど、巧みなコーナリングをみせてました
子供の勇姿を見守る親御さんたち

両親兄弟含めてレースに参加して、みんなで応援。レースの激しさとは裏腹にアットホームな観客エリアでした。参加者の中には、父親がバイクメーカー所属の元・レーサーなんてご家族も。
こういうオフロードレースシーンにも日本のメーカーのワークスチームがあります。ほとんど知られてませんよね。

ちなみに、こうしたコースをバイクで乗るために免許は必要ありません。だれでもいますぐにオフロードバイクの世界へと飛び込むことはできます。
とはいえ、バイクを触ったこともない人がいきなりバイクを買って運んで…なんてとてつもなく高いハードルだと思いますが、施設によってはバイクやオフロードを走るための装備を一式貸してくれた上、うまく走るためのレクチャーもしてくれるのでご安心ください。

世間の逆境とはうらはらに、レースを楽しむための環境が実は整えられていたりします。

たまには友達や家族とともにオフロードバイクの魅力に触れながら、なかなかできない“どろんこ遊び”を大いに楽しんでみては?

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