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カメラシーンは一眼レフ→ミラーレスへのシフトとともにセンサーサイズの整理も進みました。
2022年1月時点では大きく分けて、44mm✕33mmのデジタル中版、35mmフィルムとほぼ同サイズのフルサイズ、フルサイズよりひと回り小さいAPS-C、フルサイズのおよそ半分のフォーサーズ、そこからひと回り小さくした1インチの5つといったところでしょうか。
コンパクトデジタルカメラなどでよく見られた1/2.3センサーのカメラなどはほぼ見なくなっちゃいました。
こうした流れには、スマートフォン搭載カメラの性能の高さと、それに応じてカメラに高性能を求めるカメラファンが増えたことも大きな理由ではないでしょうか。スペック競争は落ち着くどころか年々拍車がかかっている印象です。
もうセンサーサイズが小さいカメラは必要ないのでしょうか?
センサーサイズが大きいことによる恩恵は多々あります。画質も良くなって、写真のクオリティは必然的に上がります。
ただし、そういったカメラは高いです。フルサイズカメラ登場時からしばらく経ち、かつてよりリーズナブルになったとはいえ、現在でも20万円くらいは覚悟しないといけません。
というような得手不得手があるように、センサーサイズが小さいことによるメリットもたくさんあるので、用途によっては充分選択肢として有効です。
センサーサイズが小さいことによる恩恵
・安い
センサーサイズが小さくなればなるほどカメラ自体の価格は安い傾向にあります。
出せる予算と相談してセンサーサイズを選ぶのもいいでしょう。
・小さい
センサーサイズが小さい分、システムも小さくまとまっています。ソニーのαシリーズはフルサイズカメラの中でもかなり小さい部類ですが、物理的にレンズを小さくするのは難しいので、結局それなりのボリュームにはなってしまいます。
画質よりも機動性を求めるなら、センサーサイズが小さいものも視野に入れてみましょう。
・被写体に寄れやすい
カメラの性能にもよりますが、撮影可能な最短距離が短い場合が多いです。近接性能が高いとその分撮影のバリエーションが広がるので、機動性の高さと合わせてさまざまな撮影を手軽に楽しむことができます。
・被写界深度が深い
センサーサイズが小さいと写真にボケ味を出しづらいというデメリットがあります。でも、裏を返すとそれだけピントが合う面が深く、被写体をしっかり見せられるということです。寄った写真を撮る時、必要以上にボケると印象的な絵にはなりますが何がなんだかわからない絵にもなりやすいです。寄りやすくピント面が深い特徴を活かして近接写真を手軽に撮りたい人にはおすすめです。
ミラーレス機には丁度いいバランスのマイクロフォーサーズ規格
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コンパクトにシステムがまとまったマイクロフォーサーズ規格は、一眼レフからミラーを取っ払って小型化に成功したミラーレス機のコンセプトには非常にマッチしていて、理想的なボリュームといえます。
たしかに画質はフルサイズには負けますが、スマホはもちろん印刷物でも問題なく対応できる絵は映し出せるし、近接性能は高くコンパクト。OMDS製のカメラであれば、業界屈指の手ブレ補正が搭載されていて、静止物であればほぼ失敗することがありません。価格は、機種を選べば安くすませることもできるし、プロユースを視野に入れたPROシリーズをチョイスすれば、品質の高いシステムを構築することも可能です。
ここしばらく、オリンパスがカメラ事業を委託してOMデジタルソリューションに変わったり、パナソニックのカメラ事業の低迷など、あんまりいい話がないマイクロフォーサーズシーンですが、今一度注目価値有りです!