イギリスを代表する革靴といえば…いろいろありますが、その一つに挙げて差し支えないのが「トリッカーズ」。その定番モデルが「モールトン」です。
ローカットのバートンも定番ですが、やはりミドルカットのモールトンが看板。ラストは同じなので、好みや普段の服装で選んでもいいかもしれません。
流通形態によっては「ストウ」と呼ばれたりもしますが、モールトンと同じと思ってもらって差し支えはありません。
![](https://tatslog.com/wp-content/uploads/2022/02/DAI0011-1024x768.jpg)
履くとガラリと変わる、トリッカーズの印象
モールトンのこの風体、結構好みが分かれると思います。
穴飾りのあしらわれたカントリー調、それでいて一見エレガントさも醸し出しているデザインは、特にレッドウィングやホワイツブーツを好む、ブーツにハードさ見出したい人にはちょっと踏みとどまってしまうジャンルに感じられます。
どちらかといえばドレッシー。服装もキレイめで、ジーンズよりもチノパンと合わせたほうが良さそうな、そんな印象です。
ところが、一度足を通すとそんな印象はガラリと変わります。
想像以上にゴツさのあるフォルムと、革の硬さからはエレガントさというよりもカントリーブーツとしての屈強さが前面に出てきます。モールトンでバチッと決まった自分の足を見ると妙に懐の深さを感じてしまって、チノパンだろうがジーンズだろうが、何に合わせてもOKみたいな、おおよそスニーカーを履いてるような感覚になるんです。
履き心地の硬さにはもともと定評があって、それで文字通り痛い目に合っている人も多いんですが、足にガッチリハマったときの気持ちよさは格別。一種のマッサージなのかと思うくらいになるとちょっと異常な部類になってしまいますが、それぐらい足にピッタリ来る感じがします。
これはレッドウィングを履いていてもなかなかならないことで、それは品質ではなく構造の違い。
レッドウィングは足首で固定するのに対して、トリッカーズは甲で固定するので、よりフィット感を感じられるわけです。
逆にいえば、トリッカーズにはそれだけ遊びがないので、サイズが違うと靴擦れしたり足を痛めたりしやすく、レッドウィングは多少サイズが違っても普通に運用可能。ワークブーツとしては重要な要素といえますね。
![](https://tatslog.com/wp-content/uploads/2022/02/DAI0013-1024x768.jpg)
![](https://tatslog.com/wp-content/uploads/2022/02/DAI0029-1-1024x768.jpg)
![](https://tatslog.com/wp-content/uploads/2022/02/DAI0019-1024x768.jpg)
![](https://tatslog.com/wp-content/uploads/2022/02/DAI0022-1024x768.jpg)
![](https://tatslog.com/wp-content/uploads/2022/02/DAI0026-1024x768.jpg)
![](https://tatslog.com/wp-content/uploads/2022/02/DAI0261-1024x768.jpg)
![](https://tatslog.com/wp-content/uploads/2022/02/DAI0266-1024x768.jpg)
トリッカーズのシューケア方法
基本的には同じ。エイジングを疑うくらい銀面は強いので、よっぽどなことがない限りだめになったりはしません。
強いて言うなら、専用のシューツリーを用意したほうがいいですが、ケアに使う分には汎用品で大丈夫です。
![](https://tatslog.com/wp-content/uploads/2022/02/DAI0262-1024x768.jpg)
![](https://tatslog.com/wp-content/uploads/2022/02/DAI0270-1024x768.jpg)
![](https://tatslog.com/wp-content/uploads/2022/02/DAI0275-1024x768.jpg)
![](https://tatslog.com/wp-content/uploads/2022/02/DAI0274-1024x768.jpg)
![](https://tatslog.com/wp-content/uploads/2022/02/DAI0281-1024x768.jpg)
![](https://tatslog.com/wp-content/uploads/2022/02/DAI0283-1024x768.jpg)
![](https://tatslog.com/wp-content/uploads/2022/02/DAI0288-1024x768.jpg)
![](https://tatslog.com/wp-content/uploads/2022/02/DAI0293-1024x768.jpg)
シューケアが完了したのがこちら。新品状態なので、ツヤの出方が洗練された程度。
ワークブーツに比べてエイジングの入り方が遅い印象なので、購入した際には積極的に履いてでかけましょう。
シーンを問わない革靴なので、いつでもどこでも活躍してくれるでしょう!