【無くなる前に】一眼レフ最強単玉「Otus」シリーズを手に入れよう

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Nikonの一眼レフ Dfに取り付けられた馬鹿げたサイズのレンズを覚えていますか?

これは、レンズメーカー・コシナがカールツァイスブランドでリリースしている単焦点レンズ「Otus」(オータス)シリーズの標準レンズ55mmf1.4です。

光学に全振りされたサイズ感とそれに伴う価格帯に「こんなレンズは自分には縁遠い」と思いつつ、ちょっとしたきっかけで買ってしまい、あっという間に自分といっての伝家の宝刀とも言えるレンズとなりました。

このレンズじゃないと撮れない写真が撮れてしまう感覚があります。具体的には使ってみないとわからないのですが、ピントが合っているところとそうじゃないところがきめ細かくなだらかに映し出され、中判カメラで撮ったような奥行きを感じられる写真になるんです。描写も繊細で、現行のLeica summilux 35mmF1.4に近い感じもしつつ、それを超えてきてる感じもします。

このあたりは好みかもしれませんが。

https://www.cosina.co.jp/seihin/zeiss/otus/index.html

Otusシリーズは現在28mm、55mm、85mm、105mmの4本。いずれもf1.4で統一されています。マウントはNikon FマウントとCanon EFマウントのみ。つまり、一眼レフ用のレンズというわけです。

もちろん、マウントアダプタをつければミラーレス機でも使うことはできます。ただし、このレンズを通してみる生の景色を望めるのは一眼レフだからこそ。また、レンズが大きい分、ボディの大きい一眼レフのほうがバランスが良い感じもします。

いまのところ現行品としてリリースされていますが、ミラーレス機がメインへ取って代わろうとしている中でいつまで販売されるか不透明。こういったレンズがリリースできたのもカメラ市場が盛り上がっていたからであって、縮小傾向な今の市場でミラーレス用Otusみたいなものが果たしてリリースされるかというと、ちょっと難しそうですよね。

だからこそ、一眼レフ機がまだ健在で、まだ新品で買えるうちにOtusシリーズをぜひとも体感してみてほしい。

55mmF1.4で40万円を切る値段まで落ち着いています。F1.2クラスの高級単焦点レンズを買える予算をお持ちであれば、Otusもぜひ候補に挙げてみましょう。

外観

▲Nikon製50mmF1.8と比べるとこのサイズ感。フードを外すとおよそ倍近いサイズ差がある
▲黄色の表記が黒ではよく映える。ちなみに文字は刻印となる。もちろんAFなどはなくMFなのだが、ツルンとしたフォーカスリングも使ってみると案外調整しやすい
▲フードの内側にはベロアがはられていて、高級感があり遮光性も高い。ちなみにフードはボディと同じ金属製なので質感が統一されている
▲レンズ先端左側にはZEISSのロゴ
▲色収差を極限まで排除した証となる「Apo」の表記。その他、写真に良い影響を与える収差は積極的に取り入れて、このレンズにしかない写りを実現されている

作例

▲開放で撮影。ピントを合わせた部分は繊細でシャープ。位置関係による段階的なボケ具合もなだらか

▲F5.6で遠景を撮影すると、絞った分だけ高まった描写が全体に広がってくれる
▲F8。レンズとしては描写がピークにある状態で近接を撮ると、ピントが合っているところとそうじゃないところの段階的な描写の変化が顕著

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