レッドウィング

独特なエイジングで圧倒的相棒感! レッドウィング「フラットボックス」ってどんなモデル!?

人気モデル・ベックマンの別ライン「フラットボックス」

レッドウィングの現・定番「ベックマン」の先芯を抜いたものが「フラットボックス」というモデルになります。

プレーントゥタイプは、つま先を丸く形作るために入れられている先芯によって、履き込んでいくと甲の部分が沈みつま先がクっと上を向いたおなじみの形状に変化していくのですが、この先芯をなくすことによってつま先のアッパー具合がなくなり、文字通りのフラットなフォルムを形成。他のモデルと比べてシャープな印象に変化していきます。

そして、本来履きジワが入ることがあまりないつま先あたりにも積極的にシワが刻まれて、表情豊かなエイジングが楽しめるとともに、自分の足にどんどん馴染んでいく感覚を、履き心地だけでなく見た目からでも感じることができるんです。
実際の履き心地も柔らかく馴染みが良い印象。

フラットボックスはエイジングが始まってからが本番なのだ

▲新品状態

ただ、先芯が抜かれているせいで、新品状態だとつま先にかけてのフォルムが通常のベックマンよりもなんとなく地味な印象。端的に言ってしまうと…ちょっとかっこ悪いかも?

でもそんな地味なブーツもちょっと履けば…。

▲購入から約2年。新品と比べると変化のギャップがすごい

全く違う靴かと見紛うほどの変貌ぶりじゃないですか?

▲俯瞰から見るとエイジング具合の全貌をお分かりいただけるはず

こんなところにも履きジワが出てくるんだって気付けるくらいエイジング変化が顕著に現れるので、自分の足の形や歩き、癖などもそのままトレースされているような感覚…? より“相棒感”とか“愛着”が生まれやすいモデルといえます。

▲シワの入り具合に左右差あるのも、自分の癖がトレースされている感覚になります

エイジングが顕著だからこそしっかり手入れをしていきたい

こうしたエイジング変化が顕著に出るタイプは、お手入れをそれなりにしたほうが良いと思います。油分が抜けきったカッスカス状態にしていると、せっかくのエイジングも小汚さを強調する要素になりかねません。靴自体も痛みますしね。

好みにもよりますが、靴クリームを使ってツヤ強めに仕上げてエイジング変化を強調させるのがオススメです。
フラットボックスはフォルムがシャープで、多少フォーマルだったりドレッシーなシーンでも積極的に履いていけると思います。
手入れが行き届いてみえるエイジングブーツは、そういったシーンで一目置かれるかもしれませんよ。

不動の定番「レッドウィング」から始める“大人な”革靴趣味

実用面ではもちろん圧倒的にスニーカーに軍配が上がるけれど、コスパの良さでいうなら「革靴」に若干分があると思うんです。
そのスニーカーがどんなに高いモデルであったとしても、履きつぶしたり、長期保存による加水分解であっけなくだめになってしまいます。その点で革靴は、ある程度以上のものであればソールが減っても新品に交換できるし、穴が空くほど履いたとしても修理ができたりします(もちろんそれにお金はかかるけれど)。

そしてそれが、その靴だけが持つ独特な味わいとして色濃く残る。いわゆる「経年変化」というものが革靴の魅力をより引き立ててくれるんです。

そんな経年変化が顕著に影響するのは、フォーマルな革靴よりもワークブーツ。
その代表格と言えばやっぱりアメリカを代表するワークブーツブランド「レッドウィング」でしょう。

知名度の割に実はリーズナブル(?)なレッドウィングは、革靴趣味の入り口として最適

日本でも往年のアメカジブームや人気タレントの着用で確固たる地位を築いているレッドウィング。学生の頃に憧れていた方も多いのでは?

価格帯はおよそ30000円〜60000円。たしかに学生には厳しい金額ではあるけれど、ワークブーツならでは頑丈さとリペア性の高さ、そしてブランド力を考えるとむしろリーズナブルといっても過言ではありません。
これが同じワークブーツブランドの「ホワイツブーツ」となれば、価格帯はレッドウィングのおよそ倍…。革靴好きであればホワイツブーツのことは知っているかもしれませんが、一般的にはレッドウィングのほうが知名度は上。そして価格帯に比べてホワイツブーツにも劣らない品質となれば、革靴趣味の入り口としてレッドウィングを選ばない理由はないですよね。

「レッドウィング」オススメモデル5選

ベックマン

https://redwingheritage.jp/item/09416.html

875といった往年のレッドウィングらしいモデルに比べて少しフォーマル寄りな「ベックマン」が、現代の定番モデルとして君臨。もちろんカジュアルな服装にもしっかりマッチするなど、服装やシチュエーションを選ばないデザインが人気の理由なのかもしれません。先芯の入っていない「フラットボックス」も展開されていて、少し雰囲気の違う経年変化を見せるのでコチラもオススメ!

875

https://redwingheritage.jp/item/00875.html

「オロイジナル」と呼ばれる茶色につま先がモックトゥという通称“アイリッシュセッター”は、レッドウィング定番中の定番。カジュアルな服装には必ずマッチしてくれるし、過酷な状況でも活躍。ダメージはそのまま味わいとして刻まれ、履けば履くほど自分専用の一足になっていくのが実感できます。

8173

https://redwingheritage.jp/item/08173.html

875のスウェードタイプ。定番からちょっと外したい人や、ワークブーツの無骨さを軽減させて少し可愛らしさをプラスしたいときや足元にボリュームを出したい時にはオススメのモデル。コレクションの一つに加えておけば履き回しにも良い。
また、スウェードタイプは手入れが比較的楽なのもポイントなので、気兼ねなく履きたい人にもオススメです。

アイアンレンジャー

https://redwingheritage.jp/item/08111.html

つま先に革が一枚かぶさった「キャップトゥ」が特徴的なモデル。こうしたプレーントゥタイプのブーツは、履くにつれて甲の部分が沈んで先端が上を向くように変化していくんですが、つま先にボリュームが持たされたアイアンレンジャーはその変化がより顕著に、無骨な雰囲気となって仕上がってくれます。ベックマンを対を成すほどの人気モデル。

2268

https://redwingheritage.jp/item/02268.html

いわゆるエンジニアブーツと呼ばれるモデルは、重くて固くて靴擦れ必至な決して履きやすくない革靴ですが、それを履き慣らして自分のものにするという楽しみ(?)はエンジニアブーツでしか味わえないですし、自分のものになったときの愛着度合いは他のモデルと比較にならないかもしれません。あと、エンジニアブーツのスタイルは唯一無二なので、可能なら抑えておきたいモデルでしょう。